私たちが交配した品種

志村葡萄研究所で生み出された葡萄は30品種を超える
生食用、醸造用を含めて、これまでに数多くのブドウを作り出し、今もなお新しい品種を生み出し続けています。現在主流となっているブドウたちの一部をご紹介いたします。
開発品種developed varieties
母:シャインマスカット
父:ウインク
2倍体 欧州系品種
熟期:9月上旬〜9月中旬
果粒:極大粒(ジベ処理で25g〜30g)
○特徴
紫黒色の極大粒の品種。着色は寒暖差の地域、標高では容易。
糖度は24〜25度と非常に高く、最大では30度という記録もある。
甘さに独特のコクがあり、貯蔵・熟成にも適している。

レッドシャインマスカット『美和姫』
母:ウインク
父:シャインマスカット
2倍体 欧州系品種
熟期:9月上旬〜9月中旬
果粒:極大20〜30g
○特徴
着色容易な赤色の品種。
富士の輝とほぼ同様の特徴を持ち、糖度は非常に高いが、爽やかな甘さが特徴の品種。
耐病性は高く、裂果も見られない。
母:天山
父:シャインマスカット
2倍体 欧州系品種
熟期:9月上旬〜9月中旬
果粒:超極大25〜50g
◯特徴
完熟で黄金色となる黄緑系の品種。
親の天山同様に極大粒で、糖度はシャインマスカット同様20度程度と高いが後味は非常にさっぱりとしており食味は極上。
初結果から2〜3年は裂果に注意が必要との報告もあるが、耐病性は高い。
母:シャインマスカット
父:マニキュアフィンガー
2倍体 欧州系品種
熟期:8月上旬〜8月中旬
果粒:8〜10g程度のフィンガータイプ
◯特徴
着色容易な赤紫色の品種。
糖度が非常に高く25度を超え酸味もほとんどないことから、世界一甘いブドウと言われている。
他品種ではみられないほど皮が薄く、食感がよいため女性や子供にも人気の品種。
母:ウインク
父:シャインマスカット
2倍体 欧州系品種
熟期:9月下旬〜10月上旬
果粒:15〜20g前後
◯特徴
着色容易な鮮紅色で、果粒がハート形という珍しい特徴がある品種。
糖度は20〜22度程度で肉質は締まり、濃厚な果汁が豊富で食味は極めて良好。
裂果や病気にも強く栽培性に優れる。
母:ウインク
父:シャインマスカット
2倍体 欧州系品種
熟期:9月上旬〜9月中旬
果粒:極大20〜25g
○特徴
大きな粒は30gにもなる極大粒の2倍体品種である。
紅系の王様にふさわしい優雅な外観である。
本来は着色容易な赤色の品種。(2022年、着色不良が報告された)
糖度が高く、かつ爽やかな酸味と香りがあり非常にバランスの取れた食味の良さが特徴。
多少の裂果は見られるが、耐病性は高い。
ウインク
母:ルーベルマスカット
父:甲斐路
2倍体 欧州系品種
○特徴
美しい紫黒色の艶のある品種。
ブラックシャインマスカット富士の輝の親であり、裂果、脱粒のなさ、高い糖度はここから受け継がれている。
糖度は20度、食味は良好でジベ処理によって果粒平均25gまで大きくなる品種である。
成熟期は9月中旬〜下旬。
天山
母:ロザリオビアンコ
父:ベイジャーガン
2倍体 欧州系品種
○特徴
透けるような黄金色の極大粒品種。
果粒は25g〜30gで、ジベ、フルメット処理で最大で40g〜50gにも達する。世界最大級の果粒を持った葡萄である。食味もよく爽やかな味わいが特徴だが、裂果やかすり症が報告されており、栽培にはそれなりの技術を要する。
成熟期は9月上旬〜中旬。
北の夢【醸造用品種】
母:行者の水
父:ピノ・ノワール
赤ワイン用品種
○特徴
日本の山野に自生する山葡萄系統サンカクヅル(行者の水)とヨーロッパ系ワイン用品種(ピノ・ノワール)を交配し、日本の気候風土に合う品種改良をおこなった。
ポリフェノールが多く濃厚な紫赤で、耐寒性と栽培性に優れた品種。
富士の夢【醸造用品種】
母:行者の水
父:メルロー
赤ワイン用品種
○特徴
日本の山野に自生する山葡萄系統サンカクヅル(行者の水)とヨーロッパ系ワイン用品種(メルロー)を交配し、日本の気候風土に合う品種改良をおこなった。
北杜乃雫【醸造用品種】
母:行者の水
父:カベルネ・ソーヴィニヨン
赤ワイン用品種
○特徴
日本の山野に自生する山葡萄系統サンカクヅル(行者の水)とヨーロッパ系ワイン用品種(カベルネ・ソーヴィニヨン)を交配し、日本の気候風土に合う品種改良をおこなった。
奇跡の雫【醸造用品種】
母:行者の水
父:リースリング
白ワイン用品種
○特徴
日本の山野に自生する山葡萄系統サンカクヅル(行者の水)とヨーロッパ系ワイン用品種(リースリング
)を交配し、日本の気候風土に合う品種改良をおこなった。
ボディーのある白ワイン用品種です。日本の気候・風土に適し、病害にも強く安定した生産が可能。
北天の雫【醸造用品種】
母:行者の水
父:シャルドネ
白ワイン用品種
○特徴
日本の山野に自生する山葡萄系統サンカクヅル(行者の水)とヨーロッパ系ワイン用品種(シャルドネ)を交配し、日本の気候風土に合う品種改良をおこなった。
ボディーのある白ワイン用品種です。日本の気候・風土に適し、病害にも強く安定した生産が可能。
その他の開発品種other developed varieties
ワイン用
- 浅間(シャルドネ 笘・善光寺)
- 信濃リースリング(シャルドネ 笘・リースリング239)
- 富士の夢(行者の水 笘・メルロー)
※その他、各種ワイン用交配種
生食用
- 甲斐乙女(ルーベルマスカット 笘・甲斐路)
- ウインク(ルーベルマスカット 笘・甲斐路)
- 天山(世界最大顆)
※その他登録準備中品種30種